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スタンダード・メタゲームブレイクダウン

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 スタンダードはまさに変化の時を迎えつつある。

 どのプロツアーも、メタゲームに大なり小なり何らかの変化をもたらすものだが、スタンダードで行われるプロツアーはしばしば、大胆かつ時には予測不能な方法でメタゲームを形作ることがある。このゲームにおける最高の頭脳たちによる技術革新は新たなセットを刺激し、また違ったものが生まれてくる。

 しばしば、新たなもの、といっても単に『ラヴニカへの回帰』で登場して以来人気のある青白赤デッキに《ボロスの反攻者》を加えただけのもの、だということもあるが、新たなものがゲームを変えうる存在であることもある。

 ここモントリオールでは、両方が見られる。すべてのアーキタイプを集計する、ということは3割の技術論と7割の「いったいぜんたいこのデッキをなんて呼べばいいんだ?」からなるようなものだが、それこそが勇猛果敢なカバレージスタッフのなすべきことだ。我々をとくとご覧あれ。

 そこで判明したことは、実に驚くべきことだった。我々が目にしてきた中でも、最高レベルに多様化したスタンダードのメタゲームがそこにあったのだ。

 それでは分析をご覧いただこう。

デッキタイプ プレイヤー人数 割合
青白赤 43 10.6%
エスパー・コントロール 41 6.7%
ジャンド・ミッドレンジ 35 6.4%
グルール・アグロ 22 4.9%
ナヤ人間 21 4.6%
齋藤Zoo 16 4.3%
ジャンド 15 4.0%
人間リアニメイト 14 3.6%
ジャンド・アグロ 13 3.0%
ナヤ・ミッドレンジ 12 3.0%
バント・コントロール 10 1.8%
「貴種」デッキ 10 1.5%
ナヤ・アグロ 6 1.5%
バント・オーラ 5 1.2%
赤青緑フラッシュ 5 1.2%
バント+黒 4 0.9%
青白赤コントロール 4 0.9%
エスパー・プレインズウォーカー 3 0.9%
ミッドレンジ(ジャンク) 3 0.9%
準黒単コントロール 3 0.9%
赤単 3 0.6%
青白コントロール 3 0.6%
4色アグロ 2 0.6%
4色コントロール 2 0.6%
4色ミッドレンジ 2 0.6%
オーラ+赤 2 0.6%
「Bore-os」 2 0.6%
ボロス・アグロ 2 0.3%
赤単ボロス 2 0.3%
4色《 1 0.3%
4色ミッドレンジ
(訳注:2箇所にあります)
1 0.3%
4色リアニメイト 1 0.3%
「アメリカンBBQ」 1 0.3%
ボロス・トークン 1 0.3%
黒青緑デルバー 1 0.3%
黒白アグロ 1 0.3%
黒白トークン 1 0.3%
黒白赤ミッドレンジ 1 0.3%
扉コントロール 1 0.3%
エンチャント・コントロール 1 0.3%
緑黒アグロ 1 0.3%
緑黒白儀式 1 0.3%
緑白黒トロスターニ 1 0.3%
ジャンド・ゾンビ 1 0.3%
リアニメイト(ジャンク) 1 0.3%
「Midnight BBQ」 1 0.3%
ラクドス・アグロ 1 0.3%
赤青緑行商人 1 0.3%
赤タッチ青白アグロ 1 0.3%
「To Infinity and Beyond!」 1 0.3%
青赤緑ミッドレンジ 1 0.3%
青白コントロール
(訳注:2箇所にあります)
1 0.3%
青白デルバー 1 0.3%

 すでに定義が固まった3つのデッキ――エスパー・コントロール、ジャンド・ミッドレンジ、そして青白赤が上位に現れたが、全体の5%すらなんとか越えたのはこの3つだけだった。さらに加えて、10%の水準を越えたのは青白赤のみで、これはかつて《聖トラフトの霊》が占めていたスロットに《ボロスの反攻者》が入っっていることが大きな要因といえよう。

 しかしそれらの背後には、ボロスとグルールの両ギルドが闘争に加わったことで可能になった新たな攻撃的デッキがひしめいている。グルール・アグロ、齋藤Zoo、ナヤ人間はそれぞれ15人以上のプレイヤーに、今回使うことを決意させた。《踏み鳴らされる地》《聖なる鋳造所》はこのことの大きな理由だが、《ボロスの反攻者》と《炎樹族の使者》はこれらのデッキにとって格好の追加戦力である。

 リストのもう少し下を見ていくと、ナヤ・アグロがあることにお気づきになるだろう。これは齋藤Zooと非常に近いものだが、齋藤Zooのトレードマークである《円環の賢者》がしばしば入っていない。ナヤ・アグロと齋藤Zooをまとめると、その数はグルール・アグロに匹敵する。さらに「ナヤ・アグロ+齋藤Zoo+ナヤ人間」と加えると、最終的に43人がナヤの攻撃的デッキの一種を今週末にプレイしていることになり、これは青白赤の数に等しい。

 また、いくつかの新しいデッキが登場している。「貴種」デッキとは、《カルテルの貴種》と《ファルケンラスの貴種》に生け贄燃料を大量に加えて、シナジーを作り出すというかすでにパワーが知られている類のカードをバックアップするだけという、やや厚かましい名称の黒赤白デッキだ。

 赤青緑フラッシュは《踏み鳴らされる地》《繁殖池》と《自然の伝令、イェヴァ》《瞬唱の魔道士》《高原の狩りの達人》を組み合わせて有利を築くものだ。

 人間リアニメイトも《カルテルの貴種》のおかげで人気を保っている。《カルテルの貴種》によってフィールドの大半のデッキに対して第1ゲームの素晴らしい勝率が得られるうえ、このデッキはその他にも興味深い一捻りを加えて、数週間前に世界に再登場した。《炎樹族の使者》はマナを生み出す能力でコンボ的な面白い動きをもたらし、《怒れる腹音鳴らし》のようなカードは強固なバックアップ・プランを用意してくれる。

 その他、一風変わったデッキとしては以下のようなものがある。

「Bore-os」:ボロスに《戦慄掘り》やその他黒いカードを散らしたもの

「準黒単コントロール」:《もぎとり》を軸にしたコントロールデッキに赤を散らし、多くの場合《ラクドスの復活》を用いる

エスパー・プレインズウォーカー:最低5枚のプレインズウォーカーを用いたエスパー・コントロールをここに含めた。登録選手枠に入っているのは、ジェイスと名のつくあれこれ、《月の賢者タミヨウ》、《イニストラードの君主、ソリン》が多かった。

その他:たった1人だけ使用、としているデッキが多く登場しているが、その多くはよく知られたテーマに基づいた何らかの変化形であった。ただし、奇妙な(そして恐るべき)《全知》+《無限への突入》デッキを除く。

 これらのデッキはどのようなものなのか? 以下が、上位に登場するデッキのごく基本的なバージョン(特定のプレイヤーとの関係はない)の、サイドボードを省いた内容だ。


追記:数枚の《ボーラスの占い師》、《聖トラフトの霊》、《オレリアの憤怒》を加えてプレイしているプレイヤーも多くいた。

エスパー・コントロール
プロツアー「ギルド門侵犯」 / スタンダード


 同種のリストで他に注目すべきカードとして、《イニストラードの君主、ソリン》、《次元の浄化》、《忘却の輪》、《夜の犠牲》が挙げられる。


 《セレズニアの魔除け》と《火柱》もこれらのデッキでよく見られたが、このリストは人間カードをできるだけ詰め込むため、しばしば残りの枠が少なくなる。


 ジャンドのミッドレンジとは、《オリヴィア・ヴォルダーレン》《遥か見》《スラーグ牙》《原初の狩人、ガラク》によって判別される。それ以上については、このリストはいくらでもカスタマイズの可能性がある。


(Tr. Yusuke Yoshikawa)

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