Round 10

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Luis Scott-Vargas(アメリカ) vs. Mattias Anderson(スウェーデン)

暴走特急LSV
暴走特急LSVは誰にも止められない。ここまでただ一人の9連勝。スウェーデンのマット(Mattias Anderson)ははたしてLSVをブロックできるのか、それともやはり轢き殺されてしまうのだろうか? ドラフト最終戦となるこの試合(第2ドラフト最終戦)を見てみよう。

ドラフトをみていた限り、5色となった今回のLSVのデッキはあまり強くない。けれど、その充実しきった人間力もあって、弱いデッキにも関わらず余裕の2連勝中。マナサポートがほぼ無く、多色ランドが《エスパーの全景/Esper Panorama》1枚のみという5色デッキで必要な色を必要なターンに揃えてくるというのは尋常じゃない。でも、実際、今のLSVは尋常じゃないほどマジックで勝ちまくっている。

Game 1

先行をとったマットはクローシスもといグリクシス(青黒赤)のデッキで、2ターン目に《急使の薬包/Courier’s Capsule》、3ターン目にそれをドロー、4ターン目に《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》とゆったりした動きでスタート。

対するLSVも2ターン目《くぐつの妖術師/Puppet Conjurer》から4ターン目《ヘドロの徘徊者/Sludge Strider》とこちらもゆっくり。マットの《引きずり下ろし/Drag Down》により《ヘドロの徘徊者/Sludge Strider》を除去されるが、それを《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》で回収するLSV。LSVにとっては悪くない展開だ。

その後、お互い手札を抱えながらチマチマしたダメージレースが行われる。マットは《水膨れ虫/Blister Beetle》を出し、それを《後追いの呼び声/Call to Heel》で戻してからの再召喚で《くぐつの妖術師/Puppet Conjurer》を除去。マットの《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》が3/3に成長する。

回収され再登場となった《ヘドロの徘徊者/Sludge Strider》を《苦悶のねじれ/Agony Warp》でマットが除去し、これによってマットの《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》が5/5にまで成長するが、LSVもそれを《グリクシスの魔除け/Grixis Charm(ALA)》と《水膨れ虫/Blister Beetle》の二枚がかりでなんとか討ち取る。

攻防の結果、場にはお互い《水膨れ虫/Blister Beetle》だけと言う状況になるが、マットが先に《フェアリーの機械論者/Faerie Mechanist》を場に出して優位にたつ。その後LSVが《裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King》を召喚しようとするも、《テレミンの演技/Telemin Performance》でカウンターされる。

お互い手札ゼロとなり、マットが《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》を展開。ここからトップデッキ合戦となるが、ハッキリ言ってデッキの内容でマットが明確にまさっているので、LSVはピンチ。

結局、まともなカードをLSVが引けないうちに、マットが2枚目となる《フェアリーの機械論者/Faerie Mechanist》をトップデッキして勝負を決めた。

マット 1-0 LSV

一本目は、あまりプレイスキルが問われないような単純なマッチだった。私見だが、マットは単純にドラフトに成功してグリクシスで2連勝してきているわけなので、マナサポートの不十分な5色でそれにたちむかうのは難しいだろう。

スウェーデンのマット・アンダーソン
Game 2

コントロール対決という判断から、LSVは後手を選択。先行を譲り渡されたマットは3ターン目《エスパーのオベリスク/Obelisk of Esper》から4ターン目《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》という展開。

そして、LSVは抜群の勝負強さを見せる。
・・・なんと、5ターン目にナチュラルドローのみで5色を完成! 
さっそく、3ターン目に出しておいた《肉組み/Fleshformer》の能力起動で《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》を除去した!

これはずるい。強い。

マットも《水膨れ虫/Blister Beetle》2枚で必死にこの《肉組み/Fleshformer》を除去するが、返しのターンでLSVは《裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King》を召喚。というかトップデッキ。

これはずるい。強い。

場を完全に制圧され、マットは投了。

「そりゃまあ、5色揃ったら強いけど・・・」という、ちぐはぐなハンドをキープして、ナチュラルドローだけで5色そろうのが不思議でならない。その上で、ほしいタイミングでほしいカードをトップデッキ。綺麗なまわりだった。

マット 1-1 LSV

Game 3

マットもLSVに先行を譲り渡して「ドローファースト」の後手でスタート。そんなマットはまたも3ターン目《エスパーのオベリスク/Obelisk of Esper》という動き。

そして、先行をもらったとたんにLSVは奇麗に動き出す。2ターン目に《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》で相手の《フェアリーの機械論者/Faerie Mechanist》をハンデス。さらに《平地/Plains》、《沼/Swamp》、《山/Mountain》という状態で《森/Forest》を当然のようにトップデッキし、3マナで《マトカの暴動者/Matca Rioters》登場。

引きがめちゃめちゃ強い。

一方、4ターン目と5ターン目に《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》を連続で償還するマットだが、《マトカの暴動者/Matca Rioters》の攻撃を受けどんどんライフが減っていき、キツそうな表情。

攻勢にでたLSVは《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》を回収なしでここぞと追加。そして5枚目のランドが《エスパーの全景/Esper Panorama》。はい、5色到達。

こんなにも簡単に5色揃ってしまうのはすごいとしか言いようがない。こうなると手がつけられない。

マットも《崇敬の壁/Wall of Reverence》を召喚して耐えようとするも、LSVの場に《天望の預言者/Skyward Eye Prophets》まで加わってしまい、まもなくして《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》と《マトカの暴動者/Matca Rioters》の全軍突撃に敗れてしまった。

ブッディやベナフェルほどの域まで達しているかはわからない。けれど、LSVは本物だ。

この貧弱なデッキで3-0できるのだから、LSVは現役マジックプレイヤーの中で世界最強かもしれない。

マット 1-2 LSV

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