Round 13

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中村 修平(大阪) vs. Brian Kowal(アメリカ)

中村 修平
日本で開催されたプロツアーといえば、プロツアー神戸での黒田 正城(大阪)のメモリアルな優勝を皮切りに、小室 修(東京)・森 勝洋(大阪)と日本人プレイヤーが優勝し続けていた。

しかし、この流れがプロツアー神戸でJan-Moritz Merkel(ドイツ)が優勝したことで、断ち切られ、昨年は日本で行われたプロツアーが無かった。

そう、ついに戻ってきた日本のプロツアーでこそ、2006年世界選手権での三原 槙仁(千葉)以来の日本人プロツアーチャンピオンに誕生してもらいたいものである。

このラウンドでも、アリーナには、トップ8をかけたプレイヤーたちが招集される。

その中に二人の日本人が。

2006年PoYの八十岡 翔太(東京)と、2008年PoYの中村 修平(大阪)だ。ともに3敗。

八十岡とGabriel Nassif(フランス)のマッチアップも非常に気になる所だが、ここは先日のGPロッテルダムでも3位入賞し、2年連続のPoYへと着実にコマを進めている中村のマッチをお伝えしよう。

対戦相手は、Brian Kowal(アメリカ)。

Game 1

中村とKowal、瀬戸際の攻防
ダイスロールで先手は中村。

お互いにタップイン土地をセットしあう展開だが、Brianの土地は《風立ての高地/Windbrisk Heights》。

続いて《岩だらけの大草原/Rugged Prairie》がセットされたことで、どうやら赤白GAPPOでは無いかと想像されるのだが、3ターン目までノーアクションとどうにも調子がおかしい。

このゲームの最初のアクションとして、Brianがやっと4ターン目に《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》をキャスト。中村はそのターンのエンドに《羽毛覆い/Plumeveil》をキャストすると、自身のターンに《連絡/Tidings》をキャストし、万全の体勢を整える。

Brianは《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》から《運命の大立者/Figure of Destiny》《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》とサーチすると、中村のデッキの大量除去対策にと《ブレンタンの炉の世話人》をキャストする。

さらにBrianの《流刑への道/Path to Exile》が《羽毛覆い》を退け、3体のクリーチャーでアタック...する前に中村の《火山の流弾/Volcanic Fallout》。《ブレンタンの炉の世話人》の能力を使用せず、ここは頑強で戻ってきた《残忍なレッドキャップ》と《運命の大立者》で次のターンこそ3体のクリーチャーでアタックしようと画策する。

しかし、Brianのターン終了時に《火葬/Incinerate》が《運命の大立者》を除去したため、またも3体揃わず。さらに中村が《突撃の地鳴り/Seismic Assault》をキャストすると、Brianは大きなため息をつく。

といっても、ゲームを進めないわけにはいかない。《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》をキャストし、マナを増やした上で《残忍なレッドキャップ》をキャスト。この《残忍なレッドキャップ》は《霊魂放逐/Remove Soul》でカウンター。

そして中村が4マナ残しながらの《連絡》をキャストし、その残った4マナで《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》を《謎めいた命令》でカウンターされると、Brianは「一体どうしたらいいのよ、こんなの」とでも言いたげな表情。

それでも《ブレンタンの炉の世話人》のアタックを討ち取るべく中村が《羽毛覆い》をキャストした隙に《目覚ましヒバリ/Reveillark》を通すことに成功する。

中村が2枚の土地を《突撃の地鳴り》の能力でディスカードし、この《目覚ましヒバリ》を除去すると、Brianは《包囲攻撃の司令官》と《ブレンタンの炉の世話人》を場に戻す。

中村は《ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argoll》をキャストしてから《紅蓮地獄/Pyroclasm》。これは当然《ブレンタンの炉の世話人》の能力でプリベントする。

ここで、中村が《紅蓮地獄》から《ブリン・アーゴルの白鳥》へのダメージをプリベントするのは《ブリン・アーゴルの白鳥》か《ブレンタンの炉の世話人》かを選択できるか、つまり《ブリン・アーゴルの白鳥》で2枚ドローできるか、というルール上の解釈でジャッジが呼ばれることとなったが、結果、中村は2枚の手札を増やし、《包囲攻撃の司令官》へと土地を投げつける。

ここでBrianは2体目の《目覚ましヒバリ》をキャストするのだが、回りのトークンは《紅蓮地獄》で一掃されてしまう。

《目覚ましヒバリ》を《謎めいた命令/Cryptic Command》でタップしつづけながら《ブリン・アーゴルの白鳥》 のアタックでBrianのライフを7まで減らした中村は、4枚の土地をディスカードしたのだった。

中村 1-0 Brian

Game 2

先手のBrianは2ターン目の《精神石/Mind Stone》から、3ターン目に《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》と展開し、土地は止まってしまったものの、4ターン目に《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》をキャストする。

この《イーオスのレインジャー》を《砕けた野望/Broken Ambitions》でカウンターした中村だが、Brianは《白蘭の騎士》をキャストすることで、無事4枚目の土地にアクセスし、さらに中村の《ブリン・アーゴルの白鳥》を《流刑への道》する。

このBrianの軍勢に《目覚ましヒバリ》まで加わってしまうと、中村は頭を抱えたのだった。

中村 1-1 Brian

Game 3

Brian Kowal
先手の中村は、Brianの2ターン目の《白蘭の騎士》を《砕けた野望/Broken Ambitions》でカウンターすると、続いて《ジェイス・ベレレン》をキャストする。

Brianも3ターン目に《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》をキャストするのだが、この行く先を《羽毛覆い》が阻む。

Brianは突破口を導くために《突風粉の魔道士/Galepowder Mage》をキャスト。これを《砕けた野望》でカウンターしようとした中村だったが《耳障りな反応/Guttural Response》で逆にカウンターされてしまう。

そして《突風粉の魔道士》がアタック。ここで《羽毛覆い》はリムーブされてしまうのだが、中村は2枚目の《羽毛覆い》をキャストし《突風粉の魔道士》を討ち取ろうとする。

しかし《流刑への道/Path to Exile》。

《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》こそカウンターしたものの《突風粉の魔道士》のために《羽毛覆い》が完全な置物に。

《突風粉の魔道士》と《台所の嫌がらせ屋》が中村のライフを、そしてトップ8の可能性を刻一刻と減らしていく。

1ターンを《火山の流弾》でしのぎ、頑強で戻ってきた《台所の嫌がらせ屋》は《変わり谷/Mutavault》で討ち取ったものの《突風粉の魔道士》がとにかく厳しい。

必死にドローを続け、対抗策を探す中村のライフを《苦悩火/Banefire》が一気に削りきったのだった。

中村 「《火葬》をサイドアウトしたのが失策でした...」

Brianのアイディア勝ちというべきか。

中村 1-2 Brian
 
隣のアリーナで行われている八十岡とNassifのマッチアップもNassifが勝利したことで、二人のPoYはともに4敗となり、トップ8の可能性がほとんど無くなってしまった。

果たして、日本人は、日本開催プロツアーのタイトルを取り返せるのか。

この二人の敗北の裏で、山本 明聖(和歌山)がトップ8入賞を決めている。山本は、初プロツアーでの初優勝という快挙を成し遂げられるのか。

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