Feature: Vintage Tourney Winning "LSV" Deck

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33名の選手によるスイス式7回戦でVintage(ヴィンテージ)形式のオープントーナメントが開催され、Gerry Thompsonが見事に優勝を飾りました!

Gerry Thompson(右)はデッキを提供してくれたLSVへ深い感謝の意を表した
Gerry Thompson / PT Kyoto Vintage Tourney Winner
Vintage Deck produced by Luis Scott-Vargas


田中 久也、浅原 晃といった日本の有名プレイヤーを次々と蹴散らしていったトンプソンのデッキは、プロツアー京都本戦でも大活躍をはたしているLuis Scott-Vargasがプロデュースしたものでした。

使用者であるトンプソンも、そして敗れていった前述の田中も、口を揃えてこの《Mystic Remora》というカードが効いていたことを強調しています。

メインボードから4枚のMystic Remora!

このカード、累加アップキープを支払わなければならないものの、対戦相手がクリーチャーでない呪文を唱えるたびにカードを1枚引けるという内容が書いてあります。対戦相手は4 Manaマナを支払うことでこの効果を打ち消すことができますが、実質的には打ち消されることはほぼないでしょう。

軽量の強力な「クリーチャーでない呪文」、すなわちパワーナインをはじめとしたカードを乱打するデッキが非常に多い傾向を見せるヴィンテージにおいて、このカードは実質的アドバンテージの塊として機能したようです。

また、メインボードから3枚採用されている《徴用/Commandeer》も実に効果的で、特に《Time Vault》や《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》をはじめとした対戦相手の決定打となる要素を奪い取り、逆にそれでゲームを決めてしまうということも少なくなかったそうです。

土曜日の深夜11:00頃、ヴィンテージ勝者として記念撮影を行うトンプソンの傍らには、明日の朝にプロツアーのプレイオフをひかえているはずのデッキ提供者、ルイス・スコット=バルガス(LSV)が微笑んでいました。プロツアーサンデーに勝ち進んだ選手の多くがホテルに帰って必死にプレイテストを行っているはずのシチュエーションで、LSVは数時間近くずっとヴィンテージの試合を観戦していました。


「あとは試合のテーブルにつくだけだし、いまさらジタバタしてもさ」と、超然とした態度でLSVは今の心境を語ってくれました。

インタビューしてみたところ、LSVもマジックの歴史と伝統をこよなく愛するプレイヤーであるようで、彼がいつも遊んでいるフォーマットのひとつがヴィンテージであるということでした。実際問題、ここでゲリー・トンプソンが借りているLSVのデッキは先週末にLSVが地元の大会で友人と一緒に作り上げたそうです。

「・・・先週末に、地元の大会で?」

プロツアー直前週というタイミングで、LSVはスタンダードの調整の追い込みをするでもなく、ドラフトにひたすら励むでもなく、彼は地元の仲間たちとヴィンテージの大会でマジックをエンジョイしていたのです。

多くの参加選手は「直前調整」という名の最終プレイテストやドラフト感触確認で大わらわの時期となるのがプロツアー直前週でしょう。しかし、LSVは超然とした態度で自分の一番好きなマジックを楽しんでいたのです。

超一流アスリートの中には、早い時期からストイックな姿勢でトレーニングに取り組んで心身のピークアウトを早めに迎え、むしろ目標とする大会の前には精神と肉体をリラックスさせるという調整法をとっている者も少なくないと聞きました。

マジック:ザ・ギャザリングという分野において、現在のLSVが一流、もしくは超一流の存在であることは間違いありません。プロツアー直前週にあえて大会形式とは直接関係しないヴィンテージの大会に没頭したというのも、彼にとっては最良のコンディション調整の手段だったのかもしれません。

なにはともあれ、Gerry Thompsonがほぼミントという状態の《Ancestral Recall》とベータドラフト参戦権を勝ち取ったという深夜のトーナメントでした。

ちなみに準優勝は田中 久也で、彼が手にしたのが《Mox Jet》です。

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