Anton Jonsson vs. 藤田修

準決勝

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Jonssonも藤田も、アーティファクト系デッキを操ってこの準決勝に勝ち上がって来た。しかしその構成は対照的と言っていいもので、Jonssonのデッキが《ペンタバス/Pentavus》《白金の天使/Platinum Angel》そして《メガエイトグ/Megatog》の超絶レアデッキの青赤なのに対し、藤田のそれは優良コモンとアンコモンで構成された親和系青黒である。
果たして決勝への切符を手に入れるのはどちらか。

Game 1

藤田先攻で準決勝は幕を開ける。

土地が3枚、まあまあのオープニングハンド。藤田はプランを練るための少考の後、キープを宣言する。Jonssonもそれに習う。

まずはとばかりに《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》《銅のマイア/Copper Myr》を置くJonsson。藤田も《マイアの回収者/Myr Retriever》、《銀のマイア/Silver Myr》と展開して対抗するが、Jonssonは第3ターンに《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》を投入する。

手札に除去の無い藤田はここで考える。しばしの後《加工/Fabricate》をプレイし、慎重に《錆胞子の羊/Rustspore Ram》を持ってくる。あまり大きな顔をさせておくわけにはいかない。ここは確実な対処を。

回収できない《マイアの回収者/Myr Retriever》は《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》の餌食になってしまうものの、《錆胞子の羊/Rustspore Ram》が《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》を薙ぎ払う。

Jonssonも《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》で邪魔なマイアを除去し、《ヴァルショクの狂戦士/Vulshok Berserker》で攻撃するが、この間に藤田は状況を変えうる《水晶の破片/Crystal Shard》を引いていた。

依然《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》が場を支配しているものの、《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》が攻撃のできる状況を作っていく。

しかし、Jonssonの引きはそれを上回る。まずはゴッドカードの一つ、《メガエイトグ/Megatog》の降臨である。対処手段を手札に持たない藤田はこれに苦い顔。

《骸骨の破片/Skeleton Shard》で抵抗の形は作るものの、手札のアーティファクトをダンプした上で突撃してくる《メガエイトグ/Megatog》はどうにもならなかった。

Jonsson 1-0 藤田

相手のデッキを考え、サイドボーディングに頭を悩ませる藤田。結局、実行したサイドボーディングは以下のようなものになった。

Out: 《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》《錆胞子の羊/Rustspore Ram》《骸骨の破片/Skeleton Shard
In: 《屍賊の殴打者/Nim Lasher》《逆行/Regress》《ニューロックの滑空翼/Neurok Hoversail

Game 2

再び藤田先手。今度は親和デッキの本領を発揮し、第2ターンの《銀のマイア/Silver Myr》から第3ターンに《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》《金属ガエル/Frogmite》《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》と一気に展開する。対照的にクリ-チャーを出せないJonssonは苦い顔である。

あくまで慎重に考えを進め、ビートダウンを実行していく藤田。第4ターンには《マイアの処罰者/Myr Enforcer》、第5ターンには《屍賊の金切り魔/Nim Shrieker》を展開し、Jonssonに1枚のクリーチャーをも出させないまま勝利した。

静かな圧勝劇。

Jonsson 1-1 藤田

Game 3

変わってJonsson先手。すぐにキープを宣言したJonssonに対し、土地6枚+《逆行/Regress》はごめんだとマリガン宣言をする藤田。入れ替わった6枚の手札にも小首をかしげる藤田だが、さすがにこれをキープ。

2ターン連続で《上天の呪文爆弾/Aether Spellbomb》を重ね、好調かに見えたJonssonだが、これらをドローに換えても3枚目の土地が見当たらず、ついにはディスカードを始めてしまうJonsson。首を傾げるのはこっちの方になってしまった。
藤田の出足は決して速いものではなかったのだが、相手が止まっていてくれるとなれば話は別。《ウィザードの模造品/Wizard Replica》《金属ガエル/Frogmite》、さらに引き当てた《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》と連打し、一気の決着を図る。

Jonssonは藤田の《磁石マイア/Lodestone Myr》を《無効/Annul》でカウンターし《ウィザードの模造品/Wizard Replica》を出すくらいが精一杯で、藤田の置いた《上天の呪文爆弾/Aether Spellbomb》を恨めしげに見ながらカードを片付けた。

Jonsson 1–2 藤田

華やかなスポットライトに照らされるフィーチャーマッチエリアだが、実はその環境は過酷なものだ。藤田の手は汗でにじみ、Jonssonも疲れの色を見せている。

ここで両者に水の差し入れがあり、しばしの休憩が。Jonssonは悪い流れを変えるべく、藤田は一気の決着を図るべく、大きな息をつく。

Web中継の関係上、休憩が少し長くなってくると、緊張した場に和やかな空気が流れ始める。テーブルジャッジが筆者のPCの日本語に興味を示し質問してきたので答えていると、Jonssonがそれについて補足してくれた。なんでも、Jonssonは2年間ほど日本語を勉強していたとのこと。思わぬところで日本とのつながりがあったものだ。

Game 4

休憩が終わり再び緊張した空気が流れ始める。先手のJonssonはキープを宣言したが、藤田は土地3枚ながらも色が偏りクリーチャーの全く出せない初手を嫌いマリガン。マリガン後は《銀のマイア/Silver Myr》があり、とりあえずは一安心。
Jonssonは第1ゲームの流れを取り戻したか、《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》→《金のマイア/Gold Myr》→《トゲ撃ちゴブリン/Spikeshot Goblin》と一気の展開。藤田も今回は《恐怖/Terror》を持っており、一旦は状況を取り戻す。
しかしJonssonは《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》の力を借りて突撃を継続し、藤田のライフを削っていく。藤田も少ないリソースながら頑張るのだが、状況はなかなか厳しい。

それでも、なんとか《ニューロックの使い魔/Neurok Familiar》に《記憶の仮面/Mask of Memory》を付けて攻撃するところまで漕ぎ着ける。少考の後、《上天の呪文爆弾/Aether Spellbomb》でドローを拒否するJonsson。戻ってきた《ニューロックの使い魔/Neurok Familiar》は《金属ガエル/Frogmite》を導き、場を均衡させようとする藤田。

だが、この時点で手札が空のJonssonにライブラリトップから舞い降りたのはなんと《ペンタバス/Pentavus》! ちょうど7枚のマナソースからこれを展開し、状況は一気に傾いてしまう。

その後《クラーク族の兵卒/Krark-Clan Grunt》が攻撃してきたため、《金属ガエル/Frogmite》でブロックしアーティファクト土地をサクリファイスさせる。返すターン、対処できるとしたらここしかない。

《記憶の仮面/Mask of Memory》付き《ニューロックの使い魔/Neurok Familiar》で攻撃し、祈りを込めて引いた2枚のカードには《上天の呪文爆弾/Aether Spellbomb》が! 即座にこれを使用し、土地を引かれないことを祈る藤田。

次のドローを見たJonssonは一瞬イイ顔になる。ちょっと期待した表情になる藤田。しかし、Jonssonは顔をしかめたまま《山/Mountain》を場に。なんだ、引いてるのかよ!

再降臨した《ペンタバス/Pentavus》はどうにもならず。

Jonsson 2-2 藤田

Game 5

運命の第5ゲームは藤田の先攻から。互いの第2ターンにマナマイアを出す綺麗な立ち上がりだが、藤田は3枚目の土地、しかも《島/Island》を引けない。
それでも、2枚目の《銀のマイア/Silver Myr》を展開し、続くターンには土地セットから《マイアの回収者/Myr Retriever》→《金属ガエル/Frogmite》→《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》と一気に展開する。《金属ガエル/Frogmite》の瞬間に眉をピクリと動かし、《無効/Annul》を持っていそうなJonssonだが、《厳粛な空護り/Somber Hoverguard》まではカウンターできない。

Jonssonの展開は確かに速いとは言えないが、平均的に見てそれほど遅いものではなかった。藤田の展開が、まさに「ブン回り」なのだ。

続く《記憶の仮面/Mask of Memory》こそカウンターしたJonssonだが、藤田はさらに《マイアの処罰者/Myr Enforcer》《秘宝の破滅/Relic Bane》までも送り出し、勝利に向けて殺到する。

一旦は《マイアの処罰者/Myr Enforcer》の攻撃を《ニューロックのスパイ/Neurok Spy》《金属ガエル/Frogmite》《金のマイア/Gold Myr》でブロックし、《チス=ゴリアの鱗/Scale of Chiss-Goria》を使い《金属ガエル/Frogmite》を生き残らせるなどの抵抗を見せたJonssonだが、《マイアの回収者/Myr Retriever》でその《マイアの処罰者/Myr Enforcer》が舞い戻り、さらにそれに《ニューロックの滑空翼/Neurok Hoversail》が付くに至って、Johnsonはゆっくりと右手を差し出した。

藤田修、栄光の優勝カップまであと1勝。

Jonsson 2-3 藤田

Osamu “Fuji-shu” Fujita defeats Anton Jonsson, advance to Finals!

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