Anton Jonsson vs. Osyp Lebedwicz

ラウンド 10

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PT Venice の王者 Osyp 対、PT 常連の強豪 Anton の対決。

Game 1

 Osyp が《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》を、Anton は《記憶の仮面/Mask of Memory》を。互いに白い装備型デッキだが、二色目が異なる。Osyp 側の平地の横には山が、Anton 側の平地の横には森が置かれた。

 装備なら俺の勝ちだぜ、と《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》を出しにやりと笑う Osyp だったが、Anton が出したクリーチャーに表情が曇る。

 《トロールの苦行者/Troll Ascetic》。対象に出来ない 3/2 の再生クリーチャー。土地が四枚揃ってもクリーチャーを一体も出せない Osyp の陣営に《記憶の仮面/Mask of Memory》を装着して襲いかかる。

 これで 1 ターンに引くカードの枚数は 3 枚。構造的に考えて、このままでは勝てるわけがない。Osyp は能力を使用する余剰マナの無い状態で《タージ=ナールの剣鍛冶/Taj-Nar Swordsmith》を緊急召還。直ちに《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》を装着し、次の攻撃に備える。

 3/2 に対する 3/4 。見た目だけのサイズでなら上回ってはいるものの、残りマナの無いこの状況でブロック出来るわけもなく、更に Anton の手札が濃さを増していく。しかし、そこにはアーティファクト破壊は無かった。Osyp も《タージ=ナールの剣鍛冶/Taj-Nar Swordsmith》に《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》を装着し、反撃を開始する。

 ハンドアドバンテージがあるのは Anton。ライフアドバンテージがあるのは Osyp。どちらが早く決定打に辿り着くだろうか。

 決着をつける山場はすぐに訪れた。
 
 6/4 まで育った《タージ=ナールの剣鍛冶/Taj-Nar Swordsmith》の前に Anton の《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》が立ちはだかる。Anton に残されたマナは、マイアを含めて白一つ緑一つ。

 二匹の怪物はぶつかり、野生の牙と鉄槌が火花を散らす。ダメージがスタックに乗る。Osyp は平地を一つタップすると、勝ちを確信した必殺の一枚《畏敬の一撃/Awe Strike》を使用した。

 どうだい? だが、この時同時に Anton も勝ちを確信していた。にやりと笑い返すと土地とマイアからマナを引き出し、《剃刀の障壁/Razor Barrier》を使用する。宣言する色は勿論、白だ。

 そして、《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》に襲いかからんとする色も、白。《タージ=ナールの剣鍛冶/Taj-Nar Swordsmith》が居なくなった場に、緑の巨獣だけが残った。

Anton 1 - Osyp 0

Game 2

 Osyp は《急報/Raise the Alarm》から《ウィザードの模造品/Wizard Replica》、Anton も《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter》と互いに軽快な立ち上がり。

 だが、Osyp は《レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter》を《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》で除去すると、《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》を設置し一気に急戦を仕掛ける。

 この《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》に対する手段を手札に持たない Anton は必死に場の増強に努める。

 《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》、《ウィザードの模造品/Wizard Replica》、《金粉の水蓮/Gilded Lotus》。

 その間にも戦槌を装備した《ウィザードの模造品/Wizard Replica》が攻撃を続け、膨大なライフが Osyp へと流れていく。だが、なんとか Anton 側の準備が間に合った。《ワーム皮の鍛冶工/Wurmskin Forger》の力で《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》が一気に 4/5 へと成長する。三つの内の一つは《ワーム皮の鍛冶工/Wurmskin Forger》自身に載せられ 3/3 へと。

 その陣営に《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》を抱えた《ゴブリンの戦車/Goblin Chariot》が攻撃を仕掛ける。《ワーム皮の鍛冶工/Wurmskin Forger》がこの勝負を受けて立った。ダメージがスタックに乗ると、再び Osyp は《畏敬の一撃/Awe Strike》をキャストした。どうだ、今回もあるのかい? じっと Anton を見る。

 再び Anton もにやりと笑う。だが、今回のそれはどちらかと言えば自嘲の笑みだ。対応策を持たなかった Anton の《ワーム皮の鍛冶工/Wurmskin Forger》は静かに舞台を降りる。

 しかし、その力が作り上げた 4/5 の《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》は依然として空を支配している。

 しばしの膠着の後、打開策を見出したのは Osyp だ。十分にマナのある状態で《タージ=ナールの剣鍛冶/Taj-Nar Swordsmith》を召還すると余ったマナを注ぎ込みライブラリーから《ヴァルショクの篭手/Vulshok Gauntlets》を探し出す。

 《空狩人の巡回兵/Skyhunter Patrol》を前にただ浮かんでいた《ウィザードの模造品/Wizard Replica》がこれで一気に息を吹き返した。1/3 + 4/2 = 5/5。何する物ぞと、一気に Anton の場に襲いかかる。先ほどと違い《記憶の仮面/Mask of Memory》の無い Anton はこの対処法を入手出来ない。なんとか《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》こそ《錆胞子の羊/Rustspore Ram》で破壊したものの、《ヴァルショクの篭手/Vulshok Gauntlets》が壊れない。

 引けども引けども。Anton はちょっと顔をしかめながら投了を宣言する。

Anton 1 - Osyp 1

Game 3

 Osyp は《オーリオックの貫通者/Auriok Transfixer》から《ウィザードの模造品/Wizard Replica》を、Anton も《エルフの模造品/Elf Replica》と《レオニンの円月刀/Leonin Scimitar》と互いに小気味よい展開。

 3 点なら良し、と思っていた Osyp だが、Anton が攻撃前に《記憶の仮面/Mask of Memory》を追加すると苦悩の表情を浮かべる。じっくりと考え抜いた後に、Osyp はこれを本体で受ける事を選択する。次ターン以降は《オーリオックの貫通者/Auriok Transfixer》でしばらく対処が可能。ここで《ウィザードの模造品/Wizard Replica》を失うのは確かにあり得ない。

 ここからゲームは急ピッチに進む。Osyp を《鉄のマイア/Iron Myr》出しながら装備二枚を付けた《エルフの模造品/Elf Replica》に《粉砕/Shatter》を。続けて Anton が出したばかりの《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》には《拘引/Arrest》を貼り一気果敢の攻めを見せる。

 それもそのはず。手札には出番を待つ《弧炎撒き/Arc-Slogger》が控えている。ライフさえ削っておけば何をしようと吐き出す炎が決着をつけてくれる。

 しかし、Anton はその《拘引/Arrest》を《剃刀の障壁/Razor Barrier》で引っぺがすと、更に《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》までをも装着して一気に7点の攻撃を仕掛ける。

 予定通りに《弧炎撒き/Arc-Slogger》を出す Osyp だが、《弧炎撒き/Arc-Slogger》を失うわけにいかない Osyp は本体に通す以外無く、更に 7 点を失う。《エルフの模造品/Elf Replica》の攻撃分と併せて僅か三度の攻撃で 17 点。Osyp の残りライフは僅かに 3 だ。

 そしてここで再び Osyp の計算が狂った。《十二の瞳/One Dozen Eyes》が使用され、場に五個のトークンが現れてしまったのだ。いくら《弧炎撒き/Arc-Slogger》といえども、トランプル無しにこの防衛網を突破するのは容易では無い。逆に《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》は三つの装備品の力をトランプル能力でいかんなく発揮しまくる。

 Osyp は冷静に一度攻撃を止め、防御にまわった。その隙を見逃さず、余分な時を与えず、Anton は全軍攻撃を仕掛ける。状況を整理しよう。

 Osyp の場には、《弧炎撒き/Arc-Slogger》《鉄のマイア/Iron Myr》《ウィザードの模造品/Wizard Replica》《オーリオックの貫通者/Auriok Transfixer》。

 Anton の場には、7/5 の《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》。1/1 トークンが五体。
 
 そして Osyp のライフは 3 だ。
 
 《弧炎撒き/Arc-Slogger》が《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》を、他のクリーチャーがそれぞれトークンをブロックする。二体のトークンが防御網を抜ける。《弧炎撒き/Arc-Slogger》のタフネスは 5 。このままではトランプルで 2 点が貫通してしまう。

 Osyp は幾つかある選択肢の中から、《粉砕/Shatter》を使用。《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》をなんとか破壊し、ダメージを二点に留める。更に《弧炎撒き/Arc-Slogger》の能力を使用し、《ファングレンの狩人/Fangren Hunter》を相打ちに成功する。

 場には、《ウィザードの模造品/Wizard Replica》と 2 体のトークンだけが残された。Osyp の残りライフはたったの 1。これだけならまた次ターン防御陣営を整えれば…

 だが、Anton は《トロールの苦行者/Troll Ascetic》と《ウィザードの模造品/Wizard Replica》を連続召還した。

 それに対抗するだけの手札は、Osyp には残されていなかった。
 
Anton 2 - Osyp 1

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