column

ラウンド 4: Brian Hegstad vs Jan Tomcani

  • Print
Author Image

 Mini-Colony 四番目の男、Brian Hegstad。ちなみにこの四番目は参加順番である。昨年のアメリカ選手権準優勝の経歴を持つ。対して Jan Tomcani は前年度の世界選手権初日を無敗で突き抜けた男。
 Brian が緑赤白の変形ステロ、Jan は青緑の変形 Deep Dog。

Game 1

 Brian が《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(7E)》から、《島/Island》を置いた Jan の《魔力の乱れ/Force Spike(7E)》を警戒しながら《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》を召喚。そのままエルフが攻撃し、Jan 19。次に Jan の召喚した、《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(7E)》を《火+氷/Fire+Ice(AP)》で除去しながら攻撃し、Jan のライフを 15 に減らす鼻歌ふんふんな出だし。更に《極楽鳥/Birds of Paradise(7E)》を場に送る。

 対して、Jan は《入念な研究/Careful Study(OD)》から《ワームの咆哮/Roar of the Wurm(OD)》を墓地に送りこみ防御体制の前準備。

 ここで、Brian が長考。考えをまとめると、《生ける願い/Living Wish(JU)》から《豪胆な勇士/Intrepid Hero(UZ)》を入手し、そのまま一気に召喚。来るべき 6/6 の来襲に先手を。攻撃し、Jan 12。

 勇士を見てちょっといい顔をした Jan。だが、特に動じるわけでもなく、再びの入念。
森、《堂々巡り/Circular Logic(TO)》を捨て、《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum(OD)》を静かに置く。

 Brian が三体で攻撃。Jan のライフが 8 へ。
 
 更に一枚土地を置き、ターンを終了する Jan 。これで彼の場には土地が 5 枚。色的には、あと一枚で《激動/Upheaval(OD)》も有りえるのだが。

 Brian が再び三体で攻撃。ここで Jan がついに動く。既に墓地 7 枚を越えている。円形競技場を起動し、《尊大なワーム/Arrogant Wurm(TO)》を場へ!。これで勇士をブロックし除去すれば、改めて 6/6 を場に送りこんで一気に制圧を。

 だが、Brian にも隠しもった一打が。

Brian Hegstad
 ブロック宣言前に犬の能力を起動する。
 捨てるのは《栄光/Glory(JU)》、3マナをタップし宣言するは緑。Jan の 6 マナ目を封じつつダメージを重ねる絶妙かつ完璧な一打。術の無い Jan のライフが 3 へとごそり。

 返しのターン。既に極楽鳥とエルフを加えれば 7 マナを持つ Brian に対して、Jan も必死の抵抗。手札を二枚余した状態で、雑種犬を召喚する。これで仮に二度起動されようとも、犬の色変えでなんとかブロックは可能となる。

 だが、謎は全て解かれていた。

 プロテクション能力を発動せず犬とエルフの二体が攻撃。

 犬が犬を。まず Brian が 一枚を捨てる、合わせて Jan も。これで互いの犬が 3/3 。残った一枚の手札を Brian が捨て...ず。

 《増進+衰退/Wax+Wane(IN)》

 これを、ブロックされていないエルフへと使う。繰り返すが、Jan の残りライフは 3。これをカウンター出来なければ即死。墓地に落ちている栄光の前にはバウンスも不可。更にはカウンターなら増進こそ防げるものの、やはり栄光の前に犬が死亡。

 詰み。
 
 Brian 1 - Jan 0

Game 2

 初手、鳥二体、土地二枚ながらも肝心の緑マナが無い手札。ギャンブルすることなく Brian はこれをマリガン。逆に、Jan は初手をキープ。

 Brian が 《極楽鳥/Birds of Paradise(7E)》から《野生の雑種犬/Wild Mongrel(OD)》、 Jan は《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(7E)》から。

 このマーフォークが、Jan のメインで起動し、墓地には《不可思議/Wonder(JU)》が落ちる。更には二体目のマーフォークが。だが余した土地は森一枚。メインでの起動も考えれば、よほど展開を急がねばならぬ理由が手札にあるのだろう。万が一《火+氷/Fire+Ice(AP)》を引かれていれば目も当てられない展開だ。だが、Jan は

 「それだけは止めて」

 と軽口を。この胆力、只者では無い。この想いと手札の読みが功を奏し、Brian は犬で攻撃した後、《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur(JU)》を召喚したに留まる。

 その返しで、Jan は自身の雑種犬を召喚。

 残った土地は森が1、島が1。ここで待望の《火+氷/Fire+Ice(AP)》を引き当てた Brian だったが...、マーフォークが起動し、犬で一枚を捨ててからの《堂々巡り/Circular Logic(TO)》ですかされてしまう。だが、Brian もめげたりはしない。するはずがない。

 「ちなみに色は?」

 思わず二人でニヤリと笑う。
 《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur(JU)》が突っ込んで、Jan のライフが 13。
 Brian は《生ける願い/Living Wish(JU)》から、余したマナで《森を護る者/Sylvan Safekeeper(JU)》を召喚。次に備える。

 それは早くも訪れる。
 《不自然な淘汰/Unnatural Selection(AP)》!

 Olle Rade の作成カードである、護り手が二回共に雑種犬を死の淵より救い上げるが、代わりに Brian の土地は二枚までへこたれる。この際に使用した、《ケンタウルスの庭園/Centaur Garden(OD)》のダメージにより、Jan が 12 へと。

 だが、Brian の責めも厳しい。再び《栄光/Glory(JU)》を捨てるとと悩んだのちに青を指定。まだマーフォークを失うわけにいかない Jan がこれを本体で受け、4 へ。

 返しのターン、これ以上土地を失うわけにいかない Brian は犬を失う。

 再び殴りタイム。今回は青を指定。looter起動は二度からぶり。だが、犬は手札一枚と庭園を引き換えになんとか場に残る。更にもっかい小突くと、二つ目のカウンターと引き換えに Jan 側の犬は退場。

 さて整理しよう。Jan のライフは 4。Brian は、カウンター一つの載った《幻影のケンタウロス/Phantom Centaur(JU)》とエルフと鳥。対する Jan には二体のルーターと淘汰。

 となると Brian の行動指針としては、

 1.二度起動するマナを用意し、青と緑を宣言できるように
 2.片方を指定し、殴っちゃう

 の二通り。手札に鳥・エルフと持つ Brian であったが、6マナ目が確定しているわけではない。遅速は拙攻にしかず。そう考えたか Brian は短期策を採用し。《藪跳ねアヌーリッド/Anurid Brushhopper(JU)》を召喚する。

 これで二体を止めねばならなくなった Jan。プロテクションの指定は既に二体いる青に決まっているので、二体を用意しなければならない。次の攻撃までに用意は間に合うのだろうか!?

Jan Tomcani
 カードを引き、雑種犬を召喚。やりよる、まずは第一関門突破。だが、もう一体を場に送れなければ水泡にしておじゃん。

 Brian は自分のターン、他に選択肢が無いことを確認してから、マナをタップし青を宣言する。全軍突撃!

 一体ずつ祈りを込めてマーフォークが起動される。
 一回目 ... 土地。
 二回目 ... !

 《日を浴びるルートワラ/Basking Rootwalla(TO)》がひょこり。
 いたよ、ママーン。このワラがカウンター残り一つのケンタウロスを、犬が藪跳ねをチャンプブロック。エルフの攻撃が通るも、残りライフは 3 としぶとく生き残る。

 だが、まだまだぁ。次ターン何も召喚しない Jan に再び Brian が攻撃をしかける。だから宣言は青だってばさ。

 《尊大なワーム/Arrogant Wurm(TO)》、こんちはー自分ちょっとでかいっす。
 そして量産される 6/6 の群れ。

 脅威的な引きと粘りで、勝負は三本目へともつれ込む。

 Brian 1 - Jan 1

Game 3

 先に動いたのは Jan。研究から場にはワラを、墓地には不可思議という抜群のスタート。これに Brian も雑種犬で追撃する。

 空中からワラが攻撃を仕掛け、先を見据えたマーフォークが場に現れる。 Brian も犬で攻撃した後に、《獣群の呼び声/Call of the Herd(OD)》で戦力を補強。

 再びワラパン。ターンが戻ると、Brian が《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu(PS)》で戦況打破を図るも、これは待ち構えていた Jan の《堂々巡り/Circular Logic(TO)》に。
だが、手薄なブロッカー陣の間を抜かれて Jan のライフが 13 へ。対して Brian はこつこつ殴られただけで、未だ 17 と多め。

 現時点では。だが、既に墓地には《不可思議/Wonder(JU)》が落ちている。そして同じくマーフォークにより肥やされた墓地から 6/6 の竜が雄叫びと共に。さらにワラがこつりと殴り、Brian のライフは 16 。

 再び Brian が仕掛ける。《栄光/Glory(JU)》を捨てながら、マーフォークが休んでいる隙を狙って緑を宣言。離れて威嚇する竜を尻目に Jan の本体を殴りつける。これで Jan が 6。Brian は、残ったマナで二匹目の犬を召喚する。残された手札は一枚。

 現状で、Brian の場には土地が 5 枚。内一枚だけが白マナを。もし、これで残りの手札なり、引いてきた土地から白マナが出てしまったりすると、栄光が青と緑両方のプロテクションを宣言可能で、手も脚も出ないまま残りライフを削られてしまう。

Aquamoeba
参上!
 だが、もし白マナが一つであれば、犬一体、もしくは青緑それぞれ二体を用意できれば、逆にトークンが Brian の全生命力をのこそぎ。ごそっと。

 勝負の結果全てが Jan の動向次第。その Jan がまずは分析。一枚、二枚。力強くカードを引く。違う、これでは駄目だ。そんな呟きが聞こえてきそうだ。引き当てたのだろうか、続けざまに二枚目となる分析。再び一枚、二枚...。

 《アクアミーバ/Aquamoeba(TO)》
 
 ひとまず、Jan は自分に課せられた責務をクリアした。
 ならば、次は Brian の番である。二枚目となる白マナさえ引き当てれば、全てが彼の手に。祈るようにカードを引く Brian ...

 よっしゃ!

 引いても動かぬ Brian の姿を見た Jan は勝利を確信し、思わず拳を熱く握る。彼も全てを理解していた。もし、Brian が白マナを引き当てたなら、他に手が無い以上何も考えずに攻撃が行われるはずだ。そして、もしそれが出来ないのであれば。

 寂しげに Brian の手が Jan へと。

 Brian 1 - Jan 2

Final Result: Jan Tomcani wins 2-1

  • Planeswalker Points
  • Facebook Twitter
  • Gatherer: The Magic Card Database
  • Forums: Connect with the Magic Community
  • Magic Locator