Same Players, New Teams

  • Print
Author Image

ビッグイベントが近づくたびに、世界のトッププレイヤーたちは友人の中からプレイテストのパートナーを探し求めることになる。プロフェッショナルマジックのコミュニティーにおけるインターネットの普及にともない、今ではチームを結成する上で地理的な距離を問題としなくなっているわけで、それこそプロツアーごとにチームの再編成が行われているような現状だ。

 そして、この世界選手権に関してもその傾向はまったく変わらなかったようだ。トッププロたちはこのイベントにむけてチ-ムの陣容を一新し、虎視眈々とトロフィーを狙っているのだ。

 このことに関するもっとも大きな話題といえば、それは(Darwin Kastle、Robert Dougherty、Dave Humpherys、Danny Mandel といった面々をコアとする)Your Move Games が Alex Shvartsman と Zvi Mowshowitz に門戸を開放したということだろう。原則として YMG は Robert Dougherty がボストンで経営しているプレイスペースに通えることがメンバーとしての条件の一つだったわけなのだが、Dougherty は前々からニューヨークが誇るこの二人のプレイヤーを招聘することを考えていたようだ。ちなみに、Justin Gary はボストンの大学に進学したことをきっかけとして YMG 入りを果たしたわけだが、とうとうこれで Illuminati(*註1) を結成していた二人のチームメイトとも合流することが叶ったことになる。ともあれ、Mowshowitz が加入したことによって、かねてから定評のあった YMG のデッキ構築能力(*註2)はさらに強化されたことになるだろう。

 Mowshowitz が YMG 入りしたということは...、そう、つまりは Godzilla の空中分解をも意味していることになる。Alan Comer は Magic Online のプログラムを担当するために Wizards of the Coast 社に雇われ、Scott Johns はグレイヴィ・トレインから脱落してしまい...、かくて北米大陸に存在した Godzilla の半身は自然消滅という形をとってしまったのだ。そうなると、残されたドイツ部隊も Kai Budde を中心に再編成を余儀なくされてしまうわけで、彼らは"Mini Colony"と連合することとなった。その新チーム、ヨーロッパサイドがBudde と Patrick Mello を中核として今年度ドイツ代表チームの Felx Schneiders と Mark Zeigner 、さらに Cristoph Lippert とオーストリアの Benedict Klauser 。アメリカサイドからは Brian Kibler、Ben Rubin、Eric Froehlich という面々がラインナップされている。そして、彼らは密に連絡を取り合い、フォーマットを席巻できる可能性の秘められているすべてのデッキをテストしたようだ。しかしながら、双方を同時に納得させるだけのデッキには結局到達できなかったようで、アメリカサイドが緑白タッチ赤のビートダウン、ヨーロッパサイドは《サイカトグ/Psychatog》という結論になった。

 Godzilla の構成員はアメリカ勢とドイツ勢だけで構成されているわけではない。巨大組織だった Godzilla の残された面々、すなわち Hampton Court Palace(*註3)の Ben Ronaldson と John Ormerod は Gary Wise を含む地元勢との調整...ということになったようだ。

 旧 Godzilla のイングランド組がそうだったように、今でも地域性、家族性といったものをプレイグループの根幹としているものは実に多いようだ。Jon Finkel 、Dave Price、Steve O'Mahony-Shwartz らは Neutral Ground New York を根城として独自のグループを形成した。チーム戦タイトルをも視野にいれているオランダ代表チームも地元アムステルダムで調整に励んだようだ。アメリカ王者である Eugine Harvey が夏の間ニュージャージーへと帰郷するのにあわせて、チーム CMU の面々は Gerard Fabiano や Osyp Lebedowicz といった地元のプレイヤーとともにプレイテストしたという。

 ともあれ、世界選手権 18 ラウンドという戦いの火蓋は切って落とされた。新たに結成されたチームから勝利者が生まれるかどうか、そしてプロツアー・ボストン(チーム戦)を巡ってどんなダンスが演じられるのか、とくと御覧あれ。

-註1:Iluminati

プロツアーニューヨーク 2001 (チーム戦)でトップ 4 進出を果たしたアメリカ勢のチーム。Justin Gary、Alex Shvartsman、 Zvi Mowshowitz というメンバーによって構成されたチームだったわけだが、ドラゴンの紋章を背負っていたのは当時は Justin Gary だけだった。

-註2:YMG のデッキ構築能力

最近では2001-2002 プロツアーシーズンのエクステンデッドのメタゲームを YMG のデッキが大きく左右したことで知られている。プロツアー・ニューオリンズを席巻した "Benzo"、グランプリシーンで大暴れした "Wlid Zombies"といった墓地活用デッキがそれに当てはまる。

-註3:Hampton Court Palace

命名はBen Ronaldson が居住する宮殿の名前に由来する。イングランドのデッキ構築チームで、Ronaldson 、John Ormerod らが所属している。プロツアー東京で Zvi Mowshowitz が優勝を飾った"The Solution" などが代表作。

  • Planeswalker Points
  • Facebook Twitter
  • Gatherer: The Magic Card Database
  • Forums: Connect with the Magic Community
  • Magic Locator